黒丸尊治という方が提唱しておられる、「まぁ、いいか」療法というのがあります。
病気になると、治るか治らないかと症状ばかりが気になってしまいがちですが、そのこだわりをいったん捨てて、「まぁ、いいか」と受け流しておおらかに構えるようにすると不快な症状が解消していくという療法です(詳しくは黒丸先生の著書をご一読ください)。
心の中にある″こだわり″が身体の不具合やメンタル不調とくっついているので、「まぁ、いいか」と言って(口に出して自認するのが有効なよう)それを解き放ってやれば、軽快するそうです。
一種、″引き寄せの法則″に近いものを感じますが、黒丸先生はいくつも成功例を実績として持っているようです。
考えてみると、何かを気にしているうちは出口が見えてこない、こだわっている間は目標が達成されない、事例はいくつもあります。
例えば、つい先日まで読んでいた藤澤清造の小説世界もそうでしたが、お金に困っている人はいつも金策のことばかり気にかけています。
アイデンティティーを模索する企業は″我が社らしさ″を追い求めます。
お金持ちになったら、文字通りお金の心配は要らないですし、誰が見ても″あの会社らしい″個性が備わった暁には、その企業は″らしさ″探しを自然にやめているはずです。
無いときは無い物ねだりをするのです。
逆説的にと言うのか、そういったこだわりを「まぁ、いいか」とやりすごせると、病気に限らず、解決することがもしかしたら色々あるのかもしれません。
またお会いしましょう。