Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

1日24時間は誰にも等しいが

よく「1日24時間は誰にでも平等に与えられている」と言われるし、物理的には実際そうなのだろう。ただ、人間には個性という厄介なものがあって、ある人には24時間があっという間に過ぎていったり、また、ある人は同じ時間を何倍にも生かすことができたりする。

仕事をしたり、人と会話したり、食事をしたり、Youtubeを見たり、本を読んだり、スマホをいじったり。こうした営みは誰しもが日々しているけれど、なかなか、その結果は人によって様々だ。

仕事は特にそれが顕著に現れる。営業マンだったら成約数や契約金額、作家だったら原稿の質や本数、スポーツ選手なら試合出場数や成績などが、人によって大きく違ってくるのが世の中の残酷なところだ。当然、他人と比べて自分が見劣りするようだと、「1日24時間は誰にとっても同じなのに」と気落ちすることにもなる。

だから、時間という大きな資源を何に投入するかは本当に大切だ。自分で実現したいことが明確にありながら、まったく関係ないことに時間を投資していたら、当たり前だけどいつまで経っても実を結ばない。例えば、受験勉強をしなければいけないのに、スマホでネットサーフィンばかりしていては成績は向上しない。

脳は可塑性に富むし、かなり柔軟だ。あっちを噛ったりこっちに足を突っ込んだりしても、それなりに対応してしまうし、それらの対象が互いに関連するものならば相乗効果だって生まれるかもしれない。

しかし、やはり「集中して取り組む」という姿勢は何より大切で、どんな分野でも「1万時間を投入すればプロになれる」説さえある。1万時間は大袈裟としても、とことんやり抜いたと自分で心底思えるまで打ち込めば、明るい結果が見えてくるはずだ。自然にこれが実現される状態を「好きこそものの上手なれ」とも言う。

即物的な話になるが、自分の脳の癖(つまり個性)をよくつかんでコントロールしつつ、ターゲットに向かってしたたかに進んでいくことが決定的に重要なんだろうと思う。

talentedな人は、そういうことを無意識のうちにやってのけている。僕のような凡人は、意識的に自分の脳をなだめたりすかしたりしながら、努力を続けるしかない。でも、脳の個性を把握して時間を投入するっていう戦略は、そこそこ、役に立つと思っている。