Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

倹約すれば豊かになる

節約とか倹約っていう言葉には一般的に、お金が足りないから切り詰める的な貧乏じみたイメージがあると思う。外食を控えたり、お酒を買うのをやめたり、新しい服や旅行を我慢したり、本を買わずに借りたり。

人は収入が増えれば増えただけ支出を増やしてしまう生き物で、年収アップとともにマンションを買ったり、新車を手に入れたり、交際費を派手に出したり、するようになる。それは自然で、気持ちを豊かにできることでもある。

お金は食べられないし、口もきいてくれないし、とっておいてもただのモノで、場合によっては帳面上の単なる数字でしかない。つかって初めて実際に価値が生まれる。棺桶にお金を詰めてもらっても持って行けないし、きっとあの世でお金は役に立たない。なかなかに世知辛い存在だ。

生きていくにはとりあえずお金がいるし、お金は多い方がいい。いま現在お金に不自由していたら、まず一月だけでも最低限の生活にトライしてみる。外食をやめて自炊する、スターバックスのコーヒーをやめて100円のコンビニコーヒーにする、1,000円ランチをやめてお弁当にする、お店で呑まずに家で呑む。支出が収入を下回れば必ずお金は手元に残る。これほどシンプルな法則は他にない。

次の月も少しがんばればお金はまた残る。お金が少しずつ残るようになれば、生活は絶対に破綻しない。収入が支出を上回るではなくて、支出が収入を下回るのがポイントだ。年収1,000万円で使いまくる人よりも、年収300万円でも倹約してお金を残す人の方が豊かになれる。

生活レベルをいったん上げてしまうと、下げるのはかなり辛い。人間は易きに流れる生き物なのだ。収入が増えて同時に出費も増えれば、余裕の程度は以前と変わらなくなる。

でも、倹約は絶対に裏切らない。つましく暮らすのに慣れるとお金の大切さが分かってくる。浪費するのに頭は使わないが、倹約には創意工夫がいる。そして、倹約してお金が貯まると、無意識の無駄遣いがどれだけあったか分かるし、倹約が楽しくなってくる。気づいたときには心に余裕が生まれている。倹約こそは豊かさへ至る一本道だ。