Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

コルトーのショパン

ルフレッド・コルトー(1877-1962)が弾いたショパンのワルツ全曲&バラード全曲のCDをたまに聴くことがある。ショパンは、他にピアノ協奏曲1、2番を一枚持っているだけで、あまり熱心には聴かない。でも、コルトーショパンはとてもいい。僕が持っているのは、1933年7月から1934年6月にかけて録音された、EMIの GREAT RECORDINGS ON COMPACT DISC COLLECTION というシリーズのCD。

ミスタッチがあったり滑らかでなかったりして、技巧的には巧くはないが、ポエジーに溢れている。心に沁み込んでくる。

ライナーノーツにこんなことが書いてある。「かれ(コルトー)が1952年に来日したとき、かれはもう70数歳になっていたが、眼だけは鋭く輝いていたがもうすっかり老いていた。ビクターで幾つかの録音を行ったとき、1曲ひいては果物を食べてゆっくりとピアノの周りを歩き廻ってはまたつぎの曲をひいた」。一曲一曲を愛でるように弾く老コルトーの姿が目に浮かぶようだ。

ギスギスした世の中に疲れたら、コルトーショパンを聴いて、深い眠りにつきたい。そして、楽しい夢を見たいなぁ。このCD、演奏もいいが、録音もモノラルながら鮮明。ショパン好きにはもちろん、みんなにお薦めしたい一枚です。

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ルフレッド・コルトー