通勤の行き帰り、僕は必ず五反田駅前に出ます。都営浅草線へ乗り換えるために駅前バス乗り場の横を行くわけですが、衆議院議員の松原仁さんがマイクを三本くらい握って演説していたり、幸福実現党の方が政策を訴えていたりして、朝から賑やかなこともあります。
ご存知の人もいるかもしれませんが、五反田駅の東口は夜の街のエリアなんですね。ドン・キホーテの先へ進むと魔窟といってもよい有り様です。もちろんお金がもったいないので僕はその辺りには近寄らないようにしていますが。
東口のバス乗り場周辺では朝からよくポケットティッシュを配っています。最近はあまり見ませんが、ティップネスジムのスタッフが数人がかりで配っていたりします。そして夜は、夜の街の方々がやはりティッシュを配っています。熟女の方から熟女パブの広告入りポケットティッシュを受けとったこともありました。
通りで配られているティッシュを受けとる人の割合って、どれくらいなんでしょうか。半々くらいでしょうか。イメージとしては、年配の人、特に年配の女性は積極的に受けとっていく印象があります。
僕はなかなか受けとれないたちです。別に「朝キャバ 本券ご持参でフリーのお客様サービス」なんて広告が差し挟まれていなくたって、なんだか気恥ずかしくて受けとれません。
タダで物をもらうことに対する後ろめたさがどこかにある気がします。熟女パブの店員さんからティッシュを受けとったのに、熟女パブのお世話になるなんてこれっぽっちも考えなかったので、罪悪感が芽生えたのかも知れません。
ポケットティッシュによる広告効果は薄いと聞いたことがあります。その広告費はテレビやYouTubeへの広告出稿と比べられないくらい安いと思います。手軽だけれどその分、広告効果はあまり期待できないはずです。
ティッシュ配りははやく捌けた方がいいに決まっているので、もらってあげた方が親切なのは分かっています。
その一方で、俺は物乞いじゃない的なつまらん心理が働いたり、広告効果は薄くて配る労力だけは立派なティッシュを黙ってもらうことに申し訳なさを覚えたりするんです。気にしすぎでしょうか。受けとらないときでも僕はいちおう、敬意をこめて軽く黙礼だけはしていきます。
街中で毎日のようにポケットティッシュをもらえば、ドラッグストアであらためて買う必要はなくなるでしょう。素晴らしいことです。銭湯などの公共施設からトイレットペーパーを盗む人もいるらしいので、それに比べたらタダのティッシュを正々堂々ともらった方がなんぼ良いか計り知れません。ティッシュはぜひ受けとってあげてください。
またお会いしましょう。