先月半ば、クアラルンプールへ四泊五日の旅をした。昨年のゴールデンウィークにバングラデシュへの行き帰りにトランジット滞在しただけだったマレーシアを、今回はしっかり味わうことができた。
チャイナタウンで
旅の間、毎日よく雨が降った。昼頃になると空がかき雲ってきて、一気にどしゃ降りに。そして小一時間ほど経つと雨足が弱くなってきて、傘を持たずにビルのホールや商店の軒下で雨宿りしていた人達もまた動き出す、といったのんびりした光景を幾度も目にした。
スリマハマリアマン寺院で出会ったガネーシャ
ペトロナスツインタワーの中のモールはブランドショップがひしめき合っていて、マレーシアの豊かな面を印象づける。一方、ツインタワーの前から10分ほど歩いた道路沿いではホテルや分譲マンションが建築中で、また次に訪れたときには様変わりしているだろうという気がした。
マレーシアではマハティールが首相に返り咲き、アンワルへ首相の座を禅譲するまで、前政権による腐敗摘発や悪化した財政の再建、中国との巨額プロジェクトの見直しなどに奔走している。
マハティールは前回の政権担当時にマレーシアが2020年に先進国の仲間入りを果たすという目標を掲げていたが、ターゲットの年まであと2年。その達成が多少先伸ばしされても、国内外の課題解決が見通せるまで、そして世界最高齢の首相であるマハティールの体力が続くまで、しばらくの間はマハティールに辣腕をふるってもらいたい。また、本人にもそう簡単にポストを禅譲する気はないだろうと思う。
クラン川とゴンバック川の合流点