Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

ダッカへの旅 (3)

シャージャラル国際空港で入国審査にひっかかった僕は、軽いフライトの疲れを感じながら、ポリスがスーツ姿の男達と話し合っているのを眺めていた。そのうち、どうやら彼らがホテルの営業マンらしいと分かった。結局、ポリスの仲介によって、こちらと向こうとで予算の折り合いがつき、ボナニという街にある某ホテルに最初の宿をとることができ、バングラデシュへもなんとか無事に入国することができた。

迎えのハイヤーでホテルへ向かう道中に見た深夜のダッカは、夜中にもかかわらずいたるところで人が闊歩し、道路に溢れかえった車があちこちでクラクションを盛大に鳴らし、夜目にも埃っぽいのがよく分かるくらいに街中が薄汚れていて、なんとも異様な雰囲気を醸し出していた。

5月5日金曜日。ホテルをチェックアウトし、ボナニからダッカの中央駅であるコムラプールへ向かった。しかし、金曜はイスラムの休日だとかで、あろうことか電車は運行していないという。おんぼろのバスは頻繁に行き交っている。仕方がないのでバスをつかまえることになったが、バス停などどこにもないのである。近くにいた人に行き先を伝えて、コムラプール行きのバスがきたところで教えてもらい、飛び乗った。

この後もあちこちで経験することになったけれど、バングラデシュ人はとにかく親切なのだ。もちろん、めったに出会うことのない外国人が物珍しくて親切にしてくれているという側面もあるかも知れない。でも、それを差し引いても、皆つくづくフレンドリーなのである。

また、¨China?¨ などと通りで突然声をかけられて日本人だと答えると、¨Japani Japani¨ ¨Japan is great country!¨ などと言って喜んでくれるほど、現地では日本人のイメージが良い。日本からのODAの影響もあってバングラデシュは親日国だと聞いてはいたが、それを肌身で感じることができたのはとてもよかった。

さて、自分以外全員バングラデシュ人のバスに揺られながら、目的のコムラプール駅にはなんとか辿り着くことができた。(続きは(4)へ)