四連休前、9月初旬にしばらくぶりで京都を旅した。
京都の魅力にとりつかれ、20代後半の一時期さかんに訪れていたが、やはりいつ来てもいいものだ。
鴨川の流れ、盆地を囲む山の稜線、緑が美しく映える古い社殿、洒落た店が隠れている裏通り、地元の人に混じって静かに佇める喫茶店。別に有名な寺社仏閣をあらためて訪ねなくても、街中に入っていって、ただぶらぶら歩いているだけでなんとも楽しい街、つくづくいいなぁと思える街。こんな街は京都以外あるまいと思う。
連休前だったので、どこへ行っても人が少なかったのは幸いだった。それにしても、インバウンド需要を見込んでか、京都の街中のそこかしこが急に洗練された気がする。前はこんなにお洒落じゃなかったと、何気ない裏道や通りの様変わりぶりに僕は終始驚いていた。
廬山寺の庭
その翌週、杜の都・仙台へ行った。
大人になってから訪れるのは初めてとなる。仙台は大きな町だ。特に駅の西側は食事、買い物、遊ぶところに事欠かない様子で、人出が多く、賑やかだった。名物の牛タンが高価なのには少し閉口した。美味しかったけれど。
土井晩翠の旧宅跡(晩翠草堂)や青葉城、瑞鳳殿を訪ね、広瀬川の眺めに見とれた。広瀬川があんなに綺麗な川だとは知らなかった。広瀬川近くの西公園は草原が広く雰囲気の良い公園で、隠れた名所ではないかと思う。中日に松島へも足を伸ばしたら人が多かった。馬鹿馬鹿しい気がしたので遊覧船には乗らず、橋を渡って福浦島を散策。松島の松ぼっくりを拾ってきた。
仙台はちょっとおしい街だ。観るところが少ない、けれど、のんびりした空気が漂っていて、捨てがたい雰囲気はある。街の人は、東京に比べれば少しシャイだったかな。
西公園向かいにある、松本珈琲店Matsurica