Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

裸になろう

人間、生きているうちに、いろいろなものを背負わなきゃいけなくなったり、いろいろな関係を抱え込まなきゃいけなくなったりする。当然、息苦しくなる。

一方で、実は人間関係が面倒くさいくせに一人でいるのは寂しかったり、大したことない自分の日常をSNSで盛ってみたり他人のSNSを見て一喜一憂したり、そんな現代病にかかる人も増えている。

自分を実態以上によく見せようとしても、必ずいつかボロが出る。もちろん、劣等感がバネになって、その克服に努力するうち自分がレベルアップすることはあるだろうが、無理し過ぎれば心が悲鳴を上げる。

そんなときは、素の自分をさらけ出してしまうのがいい。種々のストレスは、関係性やら記憶やら、色んなものがフジツボみいに自分にくっついてくるから、発生する。たまにはそういうのを全部ぶん投げてしまって、裸になってみるといい。

裸になるっていうのは、心にまとった色々を取り外すという意味でもあるけれど、物理的に裸になるっていう意味でもあるし、その効果は意外に大きい。

公共の場で裸になればもちろん警察の厄介になってしまうから、銭湯や温泉へ行って、人前で堂々と裸になるのがいい。銭湯では解放感がいまいちだから、できれば露天のある温泉がいいだろう。

僕の住む東京都内にも温泉はある。でも、東京を少し離れるだけで、土と草の匂いがする風に吹かれて青空を眺めながら、露天風呂を楽しめる温泉がいくつもある。

例えば、西船橋駅のひとつ先の駅にある「法典の湯」とか、手賀沼温泉として有名な我孫子の「満天の湯」とか。海が近いせいかどちらも塩辛い温泉で、自分が味噌汁の具にでもなった気分になりながら、しばし放心の時間を過ごすには最高の場所。