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Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

「男はつらいよ」を観る楽しさ

渥美清が主演した「男はつらいよ」シリーズを観続け、とうとう36作目まできた。何気なく1作目のDVDを借りてきて観たら、想定外(失礼)に面白く、どうせなら全48作を観ようと思って借り続けている。

寅さんが柴又へふらっと帰ってくる→おいちゃん、おばちゃん、さくらと喧嘩→寅さんがまた旅に出る→旅先で女性に惚れる→振られて傷心を癒やす旅に出る。どの回もおおまかこんな展開で、さすがに30作を超えたあたりから中だるみというか、脚本もダレてきたのがよく分かるのだが、この究極のマンネリズムをそれでもなんとか見せてしまうのはさすが渥美清の演技、そして山田洋次と松竹の力というべきだろうか。

男はつらいよ」の見所は色々あって、マドンナが誰で寅さんとどんな掛け合いを見せるかというのも大きいけれど、フーテンの旅先で広がる美しい風景の数々は目に焼きつく。公開当時、スクリーンに映し出される日本各地を目にして、旅心を刺激された人たちも多かっただろうと思う。それから、田舎のお婆ちゃんと寅さんのふとした会話。柴又の¨とらや¨のみんなとタコ社長が、寅さんの噂話をしながら囲む食卓。柴又の街の佇まい。

また37作から先を観ていくわけだけれど、さくらがさらに老け、渥美清が病気で弱っていくのがあらわになってくる予感を一方で抱きつつ、どんな最終作へと辿り着くのか、楽しみでもある。