Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

基礎的生活力の衰微

なんとも仰々しいタイトルを付けてしまった。。

先日、まったくの思いつきから漬物をつくってみた。実家では祖母や母親が糠漬けやら浅漬けやらをつくっていて、子供の頃にそれを手伝ったりしたことはあったが、ちゃんとした漬物の作り方というのは正直言って分かっていなかった。

そこで、インターネットで検索し、作り方を調べることにした。便利な時代ではある。結局、野菜に塩をまぶしてもみ込み、滲み出してきた水分と一緒に適当な容器の中でそのまま漬けておけば乳酸菌発酵が進んで漬物ができ上がると判明。そして、その通りにつくってみた。野菜は、キャベツとラディッシュ、胡瓜を用意。適当な物がなかったので、容器はジップロックを使った。

1~2日漬けたところで食べようと思っていたので、翌々日に喜び勇んでジップロックを開封した。ぷーんと漬物の匂いが漂う。発酵している証拠だ。そして、食べてみてひっくり返りそうになった。猛烈にしょっぱいのだ。本当に震え上がるくらいにしょっぱい。漬け過ぎたのか、塩が多過ぎたのか。。もったいないので我慢して食べていたら、なんだかぐったりしてしまい、しばらく寝込んでしまった。

ここまでは笑い話だろう。でも、基本的なおかずの一つとも言える漬物すら満足につくれなかったことはちょっと反省しなくてはいけない。漬物なんてスーパーやコンビニへ行けば簡単に手に入ってしまう。つくりたければレシピもネットで調べられる。が、そうやって出き合いのものに頼っているうちに、いざというときに何も調理できない人間になってしまう。現にこの僕がそうだ。基礎的生活力の衰微、生きる力の減退である。

残った漬物は、もったいないけれどすべて廃棄した。懲りずに再度漬物に挑戦して生活力を鍛え直すべきか、否か。悶絶するくらいのあのしょっぱさを思い出して、少し逡巡している。