Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

百人町というカオス

エスニック料理好きの知り合いKさんに連れられて、久しぶりに新大久保へ出かけた。

新大久保駅周辺はアジア系を中心に外国人が多いことで有名だが、その中心街である百人町はカオスだ。韓国、中国、ネパール、タイ、アラブ、南米など、あらゆる国、地域からの人でごった返し、湿度と日照りのせいもあってクラクラした。駅近くのマクドナルドでは韓国人とおぼしき女の子たちが列をなしていて、レジ対応していたのも全員外国人だったのには驚愕させられた。

混沌とした街だけに、道は薄汚れているし、裏路地へ足を踏み入れれば怪しげな集合住宅があるし、どこからともなくすえたにおいも漂ってくる。東京の一角にこんなカオスが現実にあることを実感しながら、松浦寿輝芥川賞受賞作「花腐し」の舞台が確か百人町あたりに設定されていたことをふと思い出したりした。

住んでいる人には失礼な言い方になるけれど、日本とは思えないようなその雰囲気は、毎日接するにはちょっとつらいものがある。でも、疲れたときに百人町へ出かければ元気をもらえる。眼で見て、耳で聞いて、鼻で嗅ぐ、手っ取り早いショック療法としてよく効く、そんな気がする。