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Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

グローバルなんて当たり前な世界

英語が社内公用語になったり、海外大学を出た学生が大量採用されたり、外国人が上司になったり、日本のサラリーマンの世界でもいわゆるグローバル化が少しずつ進行している。私は必ずしも賛成できないけれど、こういう流れはきっと止められないんだろう。グローバルだの国際化だのと騒がれるだいぶ前から、当然のようにグローバル化していた一つにオーケストラと指揮者の世界がある。イタリア人の指揮者がアメリカの交響楽団のシェフになったり、日本人がベルリンのトップオケのコンサートマスターに抜擢されたり、韓国人がパリの歌劇場付きオーケストラの音楽監督をつとめたり、枚挙にいとまがないくらい。サッカー選手達にもつくづく感心するのだが、指揮者も語学に堪能な人が多い。カラヤン母国語のドイツ語の他に英語とイタリア語を話したし、小澤征爾も英語が上手い。ブーレーズも英語が達者だったし、デュトワも英語で自然に話しているのにびっくりした。でも外国語ができるできないははっきり言って二の次で、海外に打って出て当たり前、海外で自分を試せてこそ一人前の世界が指揮者やオーケストラの世界なのだと思う。使う楽譜は世界共通だし、タクトや楽器さえあれば、言葉の通じない人たちに混じっても何とかなる。英語が苦手でも、ナチスに追われてアメリカへ亡命せざるをえなかった音楽家というのも多かった。また、国内に人材が見当たらないので有能な人を海外から招くというのもよくある。シカゴ交響楽団クリーヴランド管弦楽団フィラデルフィア管弦楽団、この3つの米国トップオケを一流に仕立て上げたのは、ライナー、セル、オーマンディといういずれもハンガリー系の指揮者だった。オーマンディは渡米当初は大変な生活を送っていたらしいが、フィラデルフィア管を見事にビルドアップして、美しいサウンドの膨大な録音を遺してくれたことに感謝しなければいけない。