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Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

祈りは届くのか

私の父方の祖母は私が25歳のときに亡くなった。92歳での大往生だった。最後は肺炎をこじらせて亡くなったのだけれど、はじめ脳内出血で倒れ病院に担ぎ込まれたのだった。病室に祖母を見舞った私は変わり果てたその姿にショックを受け、涙が止まらなかった。泣きべそをかくのを父親に見られるのが恥ずかしく、急いで空き部屋に駆け込み号泣した。その日から毎日、私は祖母の回復を祈った。一人暮らしのアパートへ戻ってからもひたすら祈り続けた。神でも仏でもご先祖様でも、祈りを聞き入れてくれそうな存在であれば誰に対してでも、祈った。その後しばらくたち、手厚い治療のかいもあってか祖母は奇跡的な回復を遂げ、退院することができた。退院から肺炎で再入院するまでの約3年間、言語と視覚に障害が出たものの、祖母は実家で元気に暮らすことができたのだった。私の祈りが天に通じたのかどうかは分からない。祖母の生きる意欲が何よりも強く彼女自身を救ったのかも知れない。私はまだ読んだことはないが、「祈る心は治る力」という本には、祈りが治癒効果をもたらすことについて様々に書かれているらしい。祈りが他人を救ったり、自らの願望を叶える役に立ったりするか、本当のところは分からない。因果関係が目には見えないからだ。ただ、なす術がないとき、人は自ずと祈りを捧げる。祈ることで自らの本心と向き合うことができるし、気持ちを鎮めることができるだろう。何よりも、祈るときに人は素直になることができる。私も様々な場面で祈ることがある。祈る心、祈ろうとする気持ちを、ずっと大切にしていきたいと思う。