Dear-Abbadoのブログ

折々の雑感を綴っていきます。

山崎剛太郎さんの話

ついさっき、昼食を買いに近所のパン屋さんに出かけたら、山崎剛太郎さんの詩集が二冊、店内に飾ってあるのを見つけました。ふっと、山崎さんとの出会いを懐かしく思い出しました。 山崎剛太郎さんは数年前に103歳で亡くなられた、フランス映画字幕翻訳で有…

いろいろ疲れることの多かった2023年

節分の昨日をもって昨年2023年が終了する前提で書きますが(立春は今日2月4日の夕方頃)、昨年はいろいろと本当に疲れることの多い1年でした。これまでを振り返ってみても、こんなに笑っちゃうほど惨憺たる有様だった年はないくらいです。まず、会社で春先か…

宿曜占星術で言うところの大限破門へ

昨年から通っている天台宗の名刹で先生(ご住職)に密教の宿曜占星術で鑑定していただいたところ、「来年(令和六年、つまり今年)の春頃から大限破門に入る」と言われました。 公私とも昨年春からいろいろな不祥に見舞われているので、実感としては、すでに大限…

ソウルのタバンを訪ねて感じたこと

ようやく新型コロナ禍前のように自由に旅行できるようになり、ゴールデンウィークにソウルへ旅立ちましたが、ソウルは二度目で、下調べのために事前に読んでいた「ソウル おとなの社会見学」(大瀬留美子著)というとっても面白いソウル本に紹介されていた、史…

曾野綾子という素晴らしい作家

曾野綾子さんの随筆集「人びとの中の私」(集英社文庫)を、昨日たまたま綱島の古書店で見つけて、購入しました。 以前から曾野さんの著作には関心を持っていましたが、読む機会はありませんでした。さっそく買ったその日から読み出したところ、まったくもって…

惨たらしい想像をする自分

たまに僕は、とんでもなく残酷で不吉でおぞましい想像をしてしまうことがあります。 例えば、ゆっくりゆっくりと道路を渡っているお婆さんが、道の角から突然滑り込んできた車にはね飛ばされてしまう―。夜中に突然かかってきた電話が、まさかの知人の不幸を…

母親から聞かされた物語の記憶

いまでは普通に本で小説を読むことも好きですが、長い間、ラジオドラマや朗読を聴く方が好きでした。 小・中学生のときには、活字などろくに追っていませんでした。逆にストーリーを音でとらえると、すーっと物語の世界に入っていけたのです。文字を読むより…

シューマン、交響曲第三番

立春大吉から、はや三日目。昨夜の多摩川沿い散歩の途中、民家の軒先に白梅が咲いているのを発見しましたから、春の訪れもそう遠くはなさそうです。 ロベルト・シューマンが遺した交響曲は4曲とも好きですが、その中で第三番は、これから春先へ向かっていく…

「まぁ、いいか」療法とその応用

黒丸尊治という方が提唱しておられる、「まぁ、いいか」療法というのがあります。 病気になると、治るか治らないかと症状ばかりが気になってしまいがちですが、そのこだわりをいったん捨てて、「まぁ、いいか」と受け流しておおらかに構えるようにすると不快…

「只管」という方法論

曹洞宗の開祖、道元が切り開いた境地に只管打座(しかんたざ)というのがあります。 ただひたすらに座る、禅に打ち込む、というあり方です。それによって悟りに到ろうなどという下衆な思いはいっさい排除して、というよりもとよりそんな思いなど心に持たず、た…

ネット、SNS中毒は自己搾取

誰かから連絡がないかとついLINEを見てしまう。Instagram閲覧に延々と没入する。暇さえあればYouTube。ネットニュースを漁り続ける。 脳は常に何かへ意識を向けていないと退屈してしまいます。スマホはそこを狙ってつくられたと思われるくらい、一日中みんな…

「PLAN75」を観て

6月から上映されていたのをまったく知らず、今月になって初めて「PLAN75」という映画を観ました。ある方のブログで触れられていて知ったのですが、再上映の最終週に滑り込みセーフで観ることができました。 最初は平日の午後に半日休みをとって新宿ピカデリ…

新コロワクチン未接種でベトナムへ

9月21日から25日まで、ベトナムのホーチミンへ旅行してきました。2年8カ月超ぶりの海外旅行でした。コロナ禍から脱却しつつある他国の状況を体感する、すばらしい旅になりました。JAL機で21日01:25羽田空港発、タンソンニャット国際空港05:15着にて、無事…

変化を恐れる日本人?

今日は1945年の終戦から、77回目の終戦記念日となりました。私は戦後世代であり、先の大戦における悲惨さを実体験として持っていないため、8月15日というのは語りにくい日です。というか、下手に語れない。ただ、子どものとき一緒に暮らしていた祖母が、終戦…

ワークアウトの去年と今年

長いこと細々とジムに通っています。東急オアシスからエニタイムフィットネスへ鞍替えしてはやくも一年半が経過。たまたま、ジムへ行った日付とワークアウト内容のメモを小さいノートにつけ続けていたので、去年と今年とを比較してみました。そして、びっく…

とにかく書いてみることの大切さ

物書きの中にも、とにかく多作でしょっちゅう小説だったり評論だったりを世に出す人と、滅多に書かない人とがいます。滅多に書かない人はもとからあまり書けないタイプで、書かないうちに文筆の世界からは消えていってしまったりします。人間は常に頭の中で…

健康法としての愚痴

僕は口が悪い人間です。見た目は大人しそうに見えるらしいですが「たまに毒を吐く」と、びっくりされることがあります。昔からです。母子手帳を以前開いてみたら、母親の嘆きとして「口が悪くて困る」と書いてあり、驚くやら、恥ずかしいやら、僕自身なんと…

名古屋、秋葉原、大井町

6年ぶりに名古屋へ行きました。GWの新幹線は満席。名古屋の街中も、栄や伏見は混雑して活気がありました。名古屋は空襲で文化財がかなり消失したせいか、正直あまり観るべきところはありません。が、喫茶店が多く、道が広く、中心地を離れると人が少なく、の…

wikipedia編集をしてみて感じたこと

ぜひともwikipediaで作成したいページがあり、先日、アカウントをとって記事を書き上げ、アップしました。すると驚いたことに、別の誰かが翌日にはもう記事に手入れをしてくれ、不備の指摘や体裁の修正がありました。それも一人ではなく、複数の人が手を入れ…

皇室報道に思うこと

今日は今上陛下の御誕生日です。天皇陛下、おめでとうございます。陛下のご健康と令和の御代が素晴らしいものであること、皇室の弥栄を祈念いたします。このところ皇室報道が荒れ気味です。先日、秋篠宮家の悠仁親王が筑波大学附属高に合格されたことが公表…

「1日3食」は食べ過ぎ

朝はディカフェのインスタントコーヒー2杯、夕方にロイヤルミルクティー1杯、夜は炒飯大盛1皿とアイスモナカ1つ。これが、今日僕が口にしたすべてでした。近頃とても忙しく(忙しいという言葉はあまり使いたくないんですが)、昼ご飯をとる時間ももったいない…

文学を読む人、読まない人

一昔前まで、文学にたしなみがあることが教養人の条件とされた時代があったようです。あったようですというのは、もちろん僕がそんな時代を直接には知らないからです。日本文学はもちろんのこと、ギリシャ、ローマの古典からはじまって、中世、近現代の名だ…

心が不安定なとき

正直、このところ僕は心が不安定です。一週間くらい前から不調です。睡眠はとれていて食欲もあって、仕事もいつも通りこなしていますが、なんとも気持ちが落ち着きません。ザワザワするというか、ソワソワするというか、とにかく不安定です。特に、本を読ん…

どんどん外へ

よく外出する人はお金が貯まらないという説があって、一面それは真実とも思いますが、かと言ってずっと家の中で過ごす生活というのはなかなかしんどいものがあります。ステイホームが叫ばれていた時期でも、僕は世間の動向に逆らって毎日出勤していましたし…

ティッシュはもらった方がいい

通勤の行き帰り、僕は必ず五反田駅前に出ます。都営浅草線へ乗り換えるために駅前バス乗り場の横を行くわけですが、衆議院議員の松原仁さんがマイクを三本くらい握って演説していたり、幸福実現党の方が政策を訴えていたりして、朝から賑やかなこともありま…

人生は短く、一日は長い

明けましておめでとうごさいます。年末年始に神戸と京都へ出かけました。神戸は小さいながらも雰囲気の良い街で、京都からも後ろ髪引かれる思いで帰ってきました。楽しい時間は過ぎるのが速く、あっという間に仕事始めとなりましたが、なんだかまだ正月気分…

スターバックスについて

スターバックスはどこの店舗でもえらく混んでいます。新宿のスタバなんかへ行くと、だいたいいつもレジまで列を成していて、見るたびに繁盛ぶりに感嘆します。アジアでは中国が最大のマーケットです。僕も上海と北京でスタバのお世話になりました。日本も大…

暗くなると心も暗くなる

朝日とともに目覚めて起きて日中に活動し、日没とともに仕事を終えて家へ帰り、夜に眠る。これが普通に生活している人の1日のパターンだと思います。もちろん、昼夜逆転の仕事をしている人も多いですが、ここではまた別の話です。最近は夕食を食べた後、21時…

古いものが新しい下北沢

久しぶりに、もう本当に10年ぶりくらいで下北沢に出かけたら、びっくり。駅前がすっきりしたこと以上に、レコード店、古書店、古着屋がいっぱいできていて、渋谷よりも全然面白い街になっていた。すでにかなりブームだけど、レコードは若者にとって新しいカ…

倹約すれば豊かになる

節約とか倹約っていう言葉には一般的に、お金が足りないから切り詰める的な貧乏じみたイメージがあると思う。外食を控えたり、お酒を買うのをやめたり、新しい服や旅行を我慢したり、本を買わずに借りたり。人は収入が増えれば増えただけ支出を増やしてしま…